作品紹介


「大津波のあとに」 監督:森元修一/日本/2011/日本語/74分

 2011年3月11日に発生した東日本大震災。その2週間後の仙台、東松島、石巻を撮影した記録。児童108人中74人が津波にのまれてしまった石巻市大川小学校を中心に描いた。

  • 山形国際ドキュメンタリー映画祭2011 正式上映

  • 2011REAL日本ドキュメンタリー映画上映会招待(中国・北京)

  • パリ日本文化会館・311大震災1周年上映(フランス・パリ)

  • Experience Japan 2012 東日本大震災1周年追悼上映(アイルランド・ダブリン)

  • 第26回高崎映画祭正式上映作品

  • 第29回日本映画復興会議・奨励賞受賞

森元 修一(もりもと・しゅういち)mori0423をフォローしましょう
 1970年、鹿児島県生まれ。東洋大学文学部印度哲学科卒業。フリーの助監督として小林政広、サト
ウトシキ、瀬々敬久などの作品に参加。主宰するファーザーオン・プロダクションで様々な企画を進めて
いる。

(協力: 秋澤玲央 早川春菜 藤代和子)


 「私は無人のカメラフレームを見つめながら、津波で破壊されてしまったこの場所には人がいたのだ、
そのことを忘れてはいけない、とくりかえし自分に言い聞かせていました。そうしなければ、誤解をまね
く表現かもしれませんが、非日常の風景が持つ一種異様な迫力、それを撮影するという行為に淫して
しまうかもしれなかったのです。
 ここに人がいて、ありふれた日常の安息があった。それこそが真に尊ぶべきものであり、よって立つ
大地が揺れ動くこの不安定な世界で実に得難いものだったのだ、震災に遭遇した人々がそんなことを
かみしめているこの瞬間、撮影するべき対象はやはり人ではないのか、そう自分に語りかけていまし
た。しかしそれは私の観念的な考えであり、すさまじいまでに日常が破壊された風景のなかにいる地
元の方にカメラを向けることはその日もできませんでした。今日こそは試みなければ・・・」 



「槌音」 監督:大久保愉伊/日本/2011/日本語/23分

 故郷の岩手県大槌町が被災、家族も被害に見舞われた監督が、津波に流されることを免れた震災
前の貴重な映像を編み込んで綴った詩。

  • 山形国際ドキュメンタリー映画祭2011正式上映

  • ヒロシマ平和映画祭2011正式上映作

  • パリ日本文化会館 311大震災1周年上映(フランス・パリ)

  • Experience Japan 2012 東日本大震災1周年追悼上映(アイルランド・ダブリン)

  • 第26回高崎映画祭正式上映作品

  • 第29回日本映画復興会議・奨励賞受賞

  • キューバ新人監督映画祭上映作品

大久保 愉伊(おおくぼ・ゆい)yui_okuboをフォローしましょう
 1986年、岩手県大槌町生まれ。成城大学芸術学科在学中に『海に来れ 若人狂想曲』が、2008年下
北沢トリウッドで2週間ロードショー公開される。現在、長編劇映画『海の追憶(仮題)』を製作中。



 「私の故郷の岩手県大槌町は、東日本大震災の被災地の中でも甚大な被害を受けた町のひとつで
す。私は震災から2 週間後の3 月25日、大槌に帰省できました。町についた時、涙も出ませんでした。
なぜなら自分の生まれ育った町とは違う土地を見ているかの様だったからです。目の前に広がる景色
は、一面瓦礫で埋め尽くされ、海風の音と、重機の音、そしてカモメの鳴き声が響いていました。カメラ
を持ち込むことができなかった私は、ただただスマートフォンの動画機能で風景を記録し続けました。町
民や家族に対しインタビューを撮ったり、カメラを向けることはできず、ひたすら町を歩き、風景だけを記
録しました。
 帰京してから1週間後、現実を受け入れることのできない私は、東京に持ち出していた大槌の映像と
震災後の大槌の映像とで編集し、何か作ろうと思い立ちました。それは何のためでもなく、ただただ自
分が現実と過去を受け入れる事のできない夢心地な気持ちをなんとかしようとしていたからです」


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